今週末の土曜日、福井市の東郷地区にてまちづくりフォーラムがあります。
「まちづくりフォーラム2010」
東京大学の講師を招いてのパネルディスカッション。
僭越ながらFlatから僕がパネラーとして参加させていただきます。
もし近くにお住まいの方がいれば是非覗いてみて下さい。
今回のテーマはまちづくりってことは元より、
田舎の風景について。
そういう内容はちょこちょここのブログで書いてきてますが、
基本、田舎の風景ってものは作家の宇根豊さんが言うように
「風景は百姓仕事が作る」
と思う。
で今はその百姓がもうそんなにいなくなっちゃってるのと、それ以前に農家が少ない。
結局、風景ってものはいつの時代もその地域に住む人々のライフスタイルが反映されているもの。
専業農家ばかりなら完全に農村の風景になるけど、兼業ならそこまででもない、みたいな。
ましてや、見た目は農家でも、住んでる人はみんな働きに出てる家なんてたくさんある。
そんな状況でなつかしい農村の風景を求める方が難しい。
商店街も然り。
一つ一つのお店に活気がないのに商店街を活性化させようってのは無謀な話。
結局は風景なんて自然が作る訳でも、ましてや行政や土建屋が作る訳でもない。
そこに住む人が作るだけ。
宗教観もなく、情報が溢れ、選択肢が増え続け、多様化、多様化って言われる中で
今ある町並みをみんなの共通の美意識で揃えようってのは皆目難しい。
そもそもいつの時代をもってして「日本らしい」ってのかすら分からない時代。
江戸?昭和?
どちらにしても建築業界で言えば、今立ち並んでいる建築のほとんどが
完璧と言っていいくらい、俗に言う日本らしさなんてカケラもない。
それが今の日本の美意識の基準だから。
ヨーロッパなんかで地域性が見直されて、町並みがキレイに揃ってきてるとこなんかはやはりそこに住む人達の意識改革から始まってる。
もちろん日本でもいくつも町や村の再生事例はある。
強力なカリス的指導者のもと。
僕は人が変わればいいと思ってきた。
そこに住む人の意識が変われば町も変わる、と。
でもずっとそこに住んでる人達がまた同じ価値観でキレイにして行こうと言ってもなかなかまとまらないと思う。
美意識もバラバラになってるし。
僕は家が自己破産して生まれ育った家も何もかも失ったのですが、
その経験のもと、次なる楽しみが生まれた。
「将来どこに根を下ろそうか?」
ってこと。
どこだって構わない、自分の好きなとこを選べば良い。
好きなトコに住める。そんな楽しいことはない
で、ここからが本題です。
(相変わらず独断で、チョー自己中な内容です。苦情は一切受け付けます。)
僕が思うのは、1回みんなバラバラになればいいのに。
そこに住まなきゃいけない理由なんてない。
みんなが好きなトコを選ぶ。
そして簡単に選べるように、分かりやすい地域を作る。
農業好きな人が集まる村。
昭和が好きな人の村。
未来的でハイテク、デジタルな町。
などなど。
mixiなんかでみんながやってるように自分のコミュニティーを作れば良い。
好きな人集まれ~って。
パソコンの中でできてリアルでできない事はないでしょ~。
そうするとみんながある程度似通った価値観の元にあつまるからそんな大した争いやもめ事は起きないハズ。
守る「べき」ものなんて何もなくて、
ただ守り「たい」ものを守ればよい。
それは1回失ってみないと分からないものなのかも。
そんなまちづくりを提案したいと思います
株式會社 建大工房
デミズケンダイ